光トポグラフィー検査を動画でご紹介
(音がある動画による説明となっています。)
光トポグラフィー検査
近赤外光という光を使って、心の状態と脳の働きの関係を調べる検査です。
2009年(平成21年)に、うつ症状の鑑別診断補助として、厚生労働省に先進医療として承認され、
2014年4月には、診療報酬として「抑うつ症状の鑑別診断の補助に使用するもの」が適用されています。
私たちが何かを考えたりしたとき、脳が働くとそこに血流が多く集中して流れます。この検査では単語の連想を行っていただき、その際の脳の血流の増減を測定します。現在、6−8割の精度で、うつ病、躁うつ病、統合失調症を示唆する結果が出ます。(ただし、あくまで補助診断法の一つになります。)
<対象となる患者様>
うつ病として治療を受けているが、治療抵抗性であり、統合失調症、双極性障害が疑われる症状もあるため、鑑別が必要な患者さま。
検査方法① 前頭前野に装置を装着しての検査
計測部位:前頭前野に装置を装着します。
この検査では、検査用の装置を被り、頭皮から近赤外線を脳内に照射し、反射光を測定して、脳を働かせる課題を行う際の脳の血流を測定します。
光トポグラフィーの構造
酸素化/脱酸素化ヘモグロビンによる吸収を測定します。
光トポグラフィーの原理
波長700−1000nmの近赤外光は、骨や皮膚への透過性が高い一方で、
ヘモグロビンにはよく吸収される。
この装置は、血液中のヘモグロビンの吸収係数が、ヘモグロビンの酸素化状態と照射される光の波長によって異なる事を利用して、複数の波長を用いて分光計測を行い、酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの濃度、総ヘモグロビンを算出する。
検査方法② 言語流暢性課題の検査
「あいうえお」発話をベースとして、課題に対する変化を計測します。
課題前:「あいうえお」を発声、繰り返す、30秒
課 題:提示された頭文字の言葉をたくさん回答(3問)
(例 あ、か、き から始まる言葉)
20秒3回、合計60秒
課題後:「あいうえお」を発声、繰り返す70秒
結果表示:自動分析レポート表示+検査医師コメント
(結果表の一例)
医師が所見を分析して、総合的に判断をします。
当クリニックの医師、看護師は、国立精神・神経医療研究センター病院にて行われる
光トポグラフィー講習会に定期的に参加し、常に新しい情報を得ています。
検査料金
※完全予約制となりますので、ご来院前に必ずお電話にてご予約をお取りください。
※自由診療のため全額自己負担となります。
※初診料、再診料は、必要ありません。