(38)ペプチド CJC-1295 with DAC について
CJC-1295 with DAC
- 治療の概要
CJC-1295 with DAC は、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)アナログという種類のペプチドです。体内の下垂体に働きかけ、生理的な成長ホルモン(GH)分泌をゆるやかに促進する作用を持ちます。
「with DAC」とは、Drug Affinity Complex という修飾がついた製剤で、血中半減期が延長され、週1回の投与で作用が持続する点が特徴です。本治療は、日本国内では承認されていない 自由診療 であり、保険適用外となります。
- 期待できる作用(効果には個人差があります)
CJC-1295 with DAC により、以下のような改善が期待されます。
- 睡眠の質の向上
- 疲労回復、倦怠感の軽減
- 皮膚のハリ・ツヤの改善
- 体脂肪の減少(特に腹部)
- 筋肉量・筋力の維持および軽度増加
- 回復力・運動後の疲労軽減
- 免疫機能の軽度サポート
- 骨密度の維持
※ 効果はすぐに現れるものではなく、2〜3ヶ月かけて徐々に実感されることが多いです。
- 治療の目的
本治療は、
- 加齢に伴う成長ホルモン分泌の低下
- 睡眠・回復力の質低下
- 体脂肪増加・筋肉量低下
- 皮膚の弾力低下
などをサポートし、生活の質(QOL)向上を目的としたアンチエイジング治療です。
- 適応が考えられる方
- 疲労感・倦怠感が強い
- 睡眠の質を改善したい
- 体脂肪が増えやすくなった
- 筋肉量が落ちてきた
- 肌のハリ・ツヤが低下してきた
- 健康的に年齢管理をしたい
※ 本治療は、医師の判断により適応が決定されます。
- 投与方法(例)
- 投与経路
皮下注射(腹部・大腿・上腕など)
- 用量の一例
- CJC-1295 with DAC:1〜2 mg を週1回
※ 体重・年齢・血液データにより調整する場合があります。
- 併用について
- Ipamorelin や他のペプチドとの併用を行う場合があります。
- 同日に複数のペプチドを投与しても問題ありませんが、医師の指示に従ってください。
- 治療期間の目安
CJC-1295 with DAC は、長期的な使用を前提とした治療です。
- 最低:3ヶ月
- 推奨:6〜12ヶ月で効果を評価
- 年単位で継続し、定期的に休薬期間(例:年1回)を設けることがあります。
- 副作用と注意点
【よくみられる軽度の症状(起こる可能性があるもの)】
- 注射部位の赤み・腫れ
- 軽度のむくみ
- 眠気
- 頭痛
- 食欲増加
- 一時的な倦怠感
【起こりうる重要な副作用・注意点】
- IGF-1 の過剰上昇
- インスリン抵抗性(血糖値上昇)
- 潜在的な腫瘍への影響の可能性(IGF-1依存性腫瘍がある場合)
- 糖尿病の悪化
以下の方は慎重な判断が必要です。
- がん治療の既往歴がある方
- 未治療の糖尿病
- 重度の肝疾患・腎疾患
- 妊娠中・授乳中の方
- 投与中の検査
安全に治療を行うため、以下の検査を定期的に行います。
- IGF-1
- 血糖値・HbA1c
- 肝機能・腎機能
- 甲状腺機能(必要時)
- 脂質検査(必要時)
初回、3ヶ月後、6ヶ月後、以降は3〜6ヶ月ごとが一般的です。
- 併用してはいけない可能性がある治療
以下は、医師判断が必要です。
- 成長ホルモン注射(同時使用は推奨されません)
- 強力なmTOR阻害薬
- 他の長期作用型ペプチド
- 高用量ステロイド(糖代謝悪化リスク)
- 治療費について
本治療は自由診療のため、すべて自費となります。
料金には以下が含まれます。
- 診察料
- CJC-1295 with DAC 製剤費
- 針・注射器などの付属品
- 保管指導・投与指導
- 必要に応じた血液検査(別料金の場合あり)
11. 治療を中止すべき場合
以下の症状が出た場合は、速やかにご相談ください。
- 頭痛が強い
- 浮腫やむくみが急に増えた
- 動悸・息切れ
- 血糖値の急上昇
- がんの疑いが生じた場合
12. 免責事項(自由診療のため)
- CJC-1295 with DAC は日本国内で承認された医薬品ではありません。
- 効果・安全性は国内の承認薬と同等に保証されるものではありません。
- 海外の研究・臨床データに基づいて治療を行います。
- 効果には個人差があり、発現しない場合があります。
当クリニックでは、近日、成長ホルモン刺激ペプチドであるCJC-1295 with DACの治療を開始致します。詳細はクリニックまでお問い合わせください。

