(29)セノリティクスの臨床

現在当院ではセノリティクス(ダサチニブ+ケルセチン)の治療を行い、同時に臨床データを集めています。私は既に3回の治療を受けました。治療前にあった慢性疲労、慢性腰痛や膝関節痛などの自覚症状が、ほぼ消えています。ただし初回投与後には、老化細胞除去の主役であるダサチニブの副作用(微熱、頭痛、)が出ましたが、ダサチニブの副作用を軽減するための調整などで、副作用は激減した。現在では、薬剤の改良、投与量の調整、併用療法の導入により副作用はほとんど無くなりました。今のところセノリティクスは、膝関節(変形性膝関節症)、股関節などの関節症状や慢性腰痛などに極めて効果があります。また、初回投与後に、皮膚の張りが出て、皮膚がすべすべで綺麗になったという20代の女性と50代の男性もいらっしゃいました。これは関節や皮膚に存在している老化細胞を除去する効果で説明がつきますし、いくつかのペーパー(臨床効果)にも報告があります。

体細胞中の老化細胞の割合は、0〜20歳で0.1〜1.0%、20〜40歳で1〜3%、40〜60歳で5〜10%、60歳以上で10〜15%と推定されていますが、マウスの実験では老化細胞の割合が2〜4%でも周囲の組織に顕著な悪い影響があることが解っています。現在は、当院のスタッフや、当院に通院していたか、あるいは通院している患者さまを対象にモニター参加していただき、施術前後にて採血を行いセノリティクスの効果を証明するための客観的な科学的データを収集しています。モニターご希望の方はご連絡ください。

(モニター参加には採血のタイミングを含め一定の条件がありますので詳しくは私までお問い合わせください。)