(13)酸化療法とは(Bio-Oxidative therapy)

皆さんは酸化療法って聞いたことはありますか?日本では酸化=悪者、人体に有害であるというイメージが強いため、治療と結びついているのは不思議に思われるかもしれません。実は米国の代替医療の世界では、以前よりBio-Oxidative therapyという治療法は存在しました。例えばオゾン療法、過酸化水素療法、メチレンブルー 療法、高濃度ビタミンC療法、(血液バイオフォトセラピーなどもBio-Oxidative therapyに分類されます。)

このBio-Oxidative therapyを、私が日本語に翻訳してそのまま「酸化療法」と私が使用したのが始まりになります。酸化療法とは、この、定量的に計算された適量の酸化ストレスを、生体に様々なアプローチで投与することにより、抗酸化力、免疫力を強化する治療法です。計算された適量の酸化ストレス(オゾン、紫外線、過酸化水素など)の投与は、むしろ生体の抗酸化力や、免疫力、酸素化を強化、促進するほか、様々な有益な作用があり、今までの標準療法では治らなかった疾患が治っているのです。広義では人体を酸素に曝露するマラソンなども酸化療法と言えるかもしれません。オーストリアのバドガシュタインの洞窟には、一年中沢山のがん患者さんが押し寄せ、洞窟内で1週間に渡ってラドンなどの放射線の低容量被曝をします、するとホルミシス効果によってがん患者さんの免疫力が上がり、中にはがんを克服した患者さまもいらっしゃいます。これも一種の酸化療法と言えるでしょう。ちなみに宇宙飛行士が宇宙で地上の何百倍の放射線を浴びても、むしろ飛行前よりも免疫力が強化されて帰還することが証明されています。下記のデータが示す様にがん抑制遺伝子p53も飛行後に3〜4倍に増加しています。

ガン抑制遺伝子p53の活性変化

1ミリシーベルト/日(1.4レム/2週間)照射
筋肉細胞中のp53タンパク(8匹の平均値)は照射後に4倍に、9日後にも3倍のまま維持された。

*宇宙空間の放射線量:地上の100倍以上
*航空機(高度1万メートル):0.1ミリシーベルト/日