がん遺伝子治療を動画でご紹介


(音がある動画による説明となっています。)

がん遺伝子治療特性

がんの予防から治療まで、各ステージにかかわらずがん遺伝子治療は可能です。
がんの三大療法の、手術、薬物療法、放射線治療とがん遺伝子治療を併用することにより、相乗効果も期待できます。

がん遺伝子治療の種類

p53

もっとも重要ながん抑制遺伝子の1つで、「ゲノムの守護者」と呼ばれているp53を導入していきます。p53の働きとしては、DNAの修復、アポトーシスの誘導、細胞の増殖の調整・制御、代謝調整などを行っているため、がん治療でもっとも重要視される遺伝子の1つとして注目されています。

PTEN

細胞の分裂を調整して、主に細胞の生存(増殖)を媒介している、Aktという酵素抑制し、アポトーシス(自死)や細胞増殖抑制の機能を取り戻すがん抑制遺伝子の1つです。

TRAIL

デスレセプターという細胞表面の受容体に結合することで、がん細胞にアポトーシスを促すシグナルを送るタンパク質です。

Cdc6shRNA

細胞を増殖させるCdc6というタンパク質が過剰に発現するのを邪魔することで、がん細胞が増えるのを防ぎ、アポトーシスへと導きます。
具体的な働きとしては、Cdc6が作るたんぱく質の合成にかかわるRNAをはかいします。この技術は「RNA干渉」と呼ばれています。

p16

1つの細胞が2つに分裂する細胞周期の工程のうち、初期の調整にかかわり、細胞に何か異常が起こったとき、がんの細胞周期をストップしたり、がん細胞を老化に導いたりします。

GKsh

P53などのがん抑制遺伝子の働きを阻害するGankyrinを消去するGKshRNA活性遺伝子です。新しい遺伝子治療です。

 

がん遺伝子治療内容

20分~30分程度の点滴治療となります。
人体には無害なウィルスを導入するため、がん細胞以外の正常な細胞への影響を心配することがない治療です。
がん遺伝子検査に異常があり、画像診断上特に問題を認めない状態などの前がん状態でも治療を治療を行うことができるため、がん発現の予防にもなります。

がん遺伝子治療の流れ

当院のベクターは、レンチウィルスを使用したベクターです。レンチウィルスベクターの特徴は、発熱、悪寒などの副作用がなく、患者様に負担をかけず、効率的に遺伝子を導入することが可能です。
遺伝子は、一回に5種類の導入が可能です。5種類の遺伝子の選択は、がんの種類や、病理のタイプにより豊富なデータを元に、最適な遺伝子を選んで行います。
遺伝子の点滴導入は、原則週に一回、5週間で1クールとします。(1種類だけの導入や、クール途中での中止、遺伝子の変更もフレキシブルに対応が可能です。)
1回の施術時間は、20〜30分です。
1クール終了後に、画像診断や、腫瘍マーカーにてその効果を評価します。有効と判断されれば、更に1〜2クール追加しますが、無効と判断した場合は、遺伝子を変更して、また導入を1クールから開始します。

副作用などの注意事項

がん遺伝子治療に特有のリスク、副作用はありませんが、稀にアレルギー反応がでる場合があります。

がん遺伝子治療料金

治療費(1回分)

■セットA  :
・p53、PTEN, CDC6sh, P16を全て含むベクター
110,000円/本
■セットB :
・p53, PTENを強化したベクター
110,000円/本
■セットC :
・p53, GKshを含むベクター
35,000円/本
※治療例
・1回の治療でセットAのみ、あるいはA+B もしくはA+B+Cの組み合わせでの投与が可能です。

※自由診療となります。(1クール5回に設定していますが、お支払いは1回ごとで、途中でのキャンセルも可能です。
※治療費は全て税込みになります。初診料、再診料はありません。