自己血オゾン療法とは?
自己血オゾン療法は、イギリス、ドイツ、スイス、イタリア、オーストリア、ロシア等のヨーロッパ諸国では、既に確立、認知された治療法で、エイジング、動脈硬化疾患、関節、筋肉などの運動器疾患、そして癌治療にまで応用されています。
オゾン治療は、オゾン治療の専門病院が存在するほど、スタンダードな治療法なのです。
自己血オゾン療法は、まず、左右どちらかの腕から、100~150mlの血液を専用のオゾン耐性ボトルを用いて採血します。
採取した血液に代謝と免疫系を活性化するためにもっとも効果のある量のオゾンを正確に投与します。 血液とオゾンが反応すると、どす黒い血液が一瞬で鮮やかな赤に変色します。
そして、オゾンで活性化された血液をボトルから再び、体内に戻します。
これだけでも脳と目にも酸素がいきわたり、視界が明るくなり、また、冷え性の方などは身体がポカポカと温まるのを実感していただけます。
実は、自己血オゾン療法 は、エイジングの効果ももちろんの事、保険診療の治療では改善しない更年期等の症状や冷え性、肩こり、頭痛、腰痛等に大きな効果が期待できる治療法なのです。
オゾン治療の導入法としては、皮下に注射する方法、注腸法(大腸に注入する)、外用(軟膏等に混ぜて塗布)そして血液オゾン化法があります。
当院が、今回この自己血オゾン療法を始めたのは、血液のオゾン化という即効性のある手法であった事と、下記のように、様々な生理的な特徴があり、様々な病気に効果が期待できるからなのです。
自己血オゾン療法により期待できる生理的な効果
■全身の疲れ、筋肉の疲れを改善します。
ダメージを受けた筋肉の修復を促す
乳酸の蓄積を減少させる
■細胞の活性化を促進します。
細胞の呼吸を正常化する
活性酸素を減少させる
各臓器と内分泌機能の代謝を亢進する
■病気にかかりにくい体質に改善します。
インターフェロンの産生を促し免疫機能を活性化する
体内の免疫機能、デトックス機能の活性化
■手足の血液の循環を改善します。
■血液のエイジング
自己血オゾン療法により治療効果の期待できる疾患
■更年期障害の治療
不定愁訴、頭痛、肩こりなど
■肩こり、慢性疲労、冷え性
血液循環の改善、細胞の修復効果
■肝炎、HIV、インフルエンザウィルスの除去効果
血液とオゾンの反応でインターフェロン等が産生
■慢性関節リュウマチ、頚椎捻挫、線維筋痛症、腰痛の症状改善
局所の血流を改善、消炎、鎮痛効果あり
■ガン、悪性リンパ腫、白血病への効果
免疫機能を活性化する
■動脈硬化に起因する脳血管疾患
脳循環を改善する
■狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患
冠血流を改善する
■末梢循環の改善
糖尿病性末梢神経障害、下肢静脈瘤の症状の改善
■抗アレルギー作用
アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症
※上記の適応疾患については、海外・国内の文献、研究、経験、臨床結果等の医学的な根拠に基づいて表記しています。あくまで各疾患の治療法の一つとして、充分なインフォームドコンセントの上で、患者様に治療のご提案をしています事をご了承ください。
<関連情報>
・オゾン療法が、新型コロナウィルスの治療にも予防にも効果があった。
「Ozone Therapy Proving Successful In Covid-19 Patients」
・オゾンガスで新型コロナを無害化確認 奈良県医大、世界初「YAHOO!ニュース」
奈良県立医科大学「(世界初)オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認(PDF:734KB)」
自己血オゾン療法
1.100~150mlの血液を採取します。
採取した血液は、普通どす黒い色をしています。
2.一定量の医療用オゾンを血液に加えます。
オゾンの量は、多すぎても少なすぎてもよい結果を得られません。 投与後に代謝と免疫系を活性化するために、もっとも効果のある量のオゾンを、 正確に測定して投与します。血液とオゾンが反応すると、どす黒い血液が一瞬で鮮やかな赤に変色します。
3.オゾンで活性化された血液を、そのまま戻します。これだけで、冷え性の方などは、治療の最中から身体がポカポカと温まるのを実感していただけます。また、指先や足先まで身体全体に酸素を行き渡らせる効果があるので、脳と目にも酸素がいきわたり、治療をしている最中に視界がクリアになります。
個人差はありますが1回の治療でも十分に効果はあります。
健康を持続させたり、 血液のエイジング、疲労回復等が目的の方は、1~2週間に1度の治療を続けることで効果が維持できます。
癌の術後やウイルス性の疾患の方で免疫力向上目的の方は週に1~3度の施術が必要です。
※感染の心配はありません
感染の心配のない使い捨て器具を使用している、自己血オゾン療法においては、注射針・採血ボトルは1回限りの使い捨てになっています。
毎回、新しい滅菌ボトルに採血して、それをそのまま体内に戻します。完全に閉鎖空間での無菌処理になりますので、誰の手に触れる事もありません。
つまり、外部からの感染の心配はありません。
注)妊娠中の方、または甲状腺機能亢進症にて加療中の方は自己血オゾン療法が不可の場合がありますのでご相談下さい。
禁忌
- G6PD欠損症
- 甲状腺機能亢進症(コントロールされていない場合)
- 妊婦
注意すべき事項
ACE阻害剤の服用患者への施術
書籍「オゾン療法(第2版)」 7.1(オゾン療法は従来の治療を妨げるか?)記載の、ACE阻害剤の服用患者への注意点(血圧低下)に留意すること。
副作用
書籍「オゾン療法第2版」より
下記以外にも、重篤な副作用が報告されていないことについては、書籍「オゾン療法第2版」第6章、第7章に詳しい。
第7章(オゾンの潜在的な毒性:オゾン療法の副作用および禁忌)より
- ドイツ,オーストリア,スイス,イタリアで数百万回の自家血オゾン療法セッションが行われた後にも,重篤な急性または慢性の副作用や癌の発生率の増加は報告されていない.
- これまでのところ,我々の実験データと臨床的エビデンスは何らリスクを示していない.Jacobs(1982)は,オゾン療法に考えられる全ての悪影響について慎重に調査した.オゾンは「毒性」で知られているにも関わらず,その発生率はわずか0.0007%であり,医薬品の中でも非常に低い値となっていた.
- コネリアーノ(ヴェネト州)の病院に長く勤務してきた非常に几帳面なオゾン療法士であるGiuseppe Amato医師は,自家血オゾン療法による治療を数年間受けた患者1,000例で軽度の副作用しかなく,後遺症はなかったことをヴェローナ議会(1999)で報告した.
- シエナ大学病院での我々の経験も重要である.我々は1995年以来,自己血オゾン療法を加齢黄斑変性患者で約8,000回,線維筋炎患者で約100回,そしてオゾンフェレーシスセッションを約800回,四肢の慢性潰瘍患者では数え切れない回数の局所使用,腰痛の患者約80例では直接(椎間板内)あるいは間接的な(傍脊柱筋におけるオゾンガスのトリガーポイント注射)使用をしてきている.(〜略〜)2000年6月から2004年3月まで我々は,新しい無毒なシステム(ガラス等)と血液に対して正確な量の3.8%クエン酸Na(用量で1:9,又は25~225mL若しくは例外的に30~270mL)を使用し,オゾン濃度を緩やかに増加(通常10 μg/mLから60μg/mLまで)させるようにした.上に述べたすべての副作用はみられず,他の副作用も生じなかった.さらに,アレルギー様の不耐性も観察されなかった.
自己血オゾン療法の副作用の要因は、以下の2つに分かれます。
オゾンによる副作用
治療を始めたばかりの段階では、血流が改善されることで 温泉に長く入った時のように 体全体がだるく感じる場合があります。時間とともに回復していきます。オゾン療法(自己血オゾン療法)では、現在まで大きな副作用が報告されておりません。しかしながら、基礎代謝が亢進しますので、コントロールされていない甲状腺機能亢進症の方は治療を受けることはできません。また、高濃度ビタミンC点滴と同様にG6PD欠損症の方は溶血性貧血を起こす可能性がありますので、禁忌です。そのため、治療前にG6PD検査を初回に行ないます。
本治療に使用する同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。この治療法で用いられる医薬品・医療機器は国内においては薬機法上の承認を受けていません。日本では未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
*承認を受けていない医薬品・医療機器について「個人輸入において注意すべき医薬品等について」のページをご確認ください。
本治療に使用するオゾン発生器は、EU内における医療機器として認証されたものです。(認証年月日:1993年6月14日)
使用する以下の抗凝固剤による副作用
添付文書によると下記以外にも副作用が指摘されています。添付文書をご確認をお願いいたします。 ヘパリンナトリウム(重大な副作用(頻度不明))
- ショック、アナフィラキシー
- 出血
- 血小板減少、HIT等に伴う血小板減少・血栓症
クエン酸ナトリウム
- しびれ
当院長渡井健男の自己血オゾン療法への取り組み
日本酸化療法医学会会長として、自己血オゾン療法の効果に大きく影響する、患者さまにあったオゾン量の基準を策定しています。
※有効期限は、発行日より2年間となります。
※完全予約制での治療となりますので、お電話によりご予約をお取りいただいたうえ、ご来院ください。
※自由診療のため全額自己負担となります。
※料金は全て税込金額です。
※初診料、再診料は、必要ありません。
※有効期限は、発行日より2年間となります。
※チケットは、初回からご使用になれます。
自己血オゾン療法について
自己血オゾン療法についての詳細は、日本酸化療法医学会のホームページをご参照ください。